ガッシュ文庫は時々「ピンポーン♪」と当たりくじのような
作品を輩出してくれるのですが、こちらもまさに
「ハッピーエンドほのぼの系ガッシュ」を代表するその典型的空気感。
ただし、さすがに谷崎泉さんの味付け、一筋縄ではありません。
主人公が「攻めホスト」と聞いて「またか」と辟易している
BL好きさん、だまされたと思って一読してみて下さい。
この作品の主人公である快晴しは、あまた溢れるそこいらの
ワンパターンホスト主役ではありません。
日々自分の人生としっかり向き合って周囲を冷静に観察し、
溺れることもなく慢心することもなく仕事し生きる…ただ一つだけ。
ふと目に入っただけの目立たない定食屋の料理の素晴らしい味に
魅せられてしまう奇跡の人なのです。
「男を掴むにはまず胃袋から」と言いますが、これはまさに
その言葉を晴天(聖典)にした小説です。
しかも料理屋を仕切っている奇跡の腕を持つ「大将」の名前が
なかなか明かされないままにドラマが進行するのも新鮮!
人間とはまさに、何か「これだ!」と自分自身の心を掴まれた
ものが出来た時、そこから新しい出会いや宿命、運命が
始まるのだと、見事描き切っていて、それでいて爽やかな…
本当に不思議な感触のボーイズラブ。ワンパターンなBL
溢れる今時の時代、貴重な一品(逸品)。まさに絶妙なおかずです!

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by doramamaker | 2012-02-01 23:36 | Trackback










